沖縄で遺品整理を頼める業者は、浦添・宜野湾・那覇・沖縄市・糸満などに拠点を置く地元の会社と、県内の業者をまとめて紹介してくれる全国規模の見積もりサービスに分かれます。間取りごとの料金表を公開している会社は一部で、許可や資格の番号をどこまで載せているかも会社ごとに違います。
この記事では、沖縄県内で遺品整理を依頼できる9社を、公式サイトに載っている料金・拠点・資格をもとに比べました。トートーメー(位牌)や仏壇を誰が引き継ぐかの決まりや、那覇市・沖縄市などで異なるごみの持ち込みルール、県外に住む家族が実家を片付ける手順もあわせて紹介します。
| 業者名 | 料金目安(公式サイトの表記) | 拠点・対応エリア | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ぽいみつ | 無料見積もり | 全国対応 | 県内の業者の見積もりを無料で比較 |
| 遺品整理110番 | 見積もり原則無料 | 全国受付 | 24時間365日受付・鍵預かり可 |
| ストーリーここから | 1K・1R 30,000〜60,000円(税込) | 宜野湾市・沖縄県内 | 遺品整理士の番号と保険を公開 |
| トリアエズ | 1LDK 60,000円〜(税込) | 浦添市・沖縄本島全域 | 仏壇・位牌の供養と写真報告 |
| office双葉 | 料金表なし(見積もり無料) | 浦添市 | 特殊清掃の認定事業所・立ち会い不要 |
| 敬想 | 1K 38,000円〜(税別・2名) | 那覇市・沖縄本島全域 | 認定・許可の番号を公開 |
| 沖縄特殊清掃遺品整理社 | 消臭・消毒・遺品整理 36,000円〜(処分費は別) | 沖縄市 | 特殊清掃と位牌・仏壇の供養 |
| キーパーズ沖縄支店 | 料金表なし | 糸満市・沖縄全域 | 離島の作業も相談できる |
| みんなの遺品整理 | 一括見積もり | 沖縄県の掲載4社(うち遺品整理業者2社) | 相談員が業者選びを手伝う |
料金表を公開している会社でも、金額は荷物の量や階段の有無、トラックを停める位置によって変わります。料金表のない会社は訪問見積もりで金額が決まるため、同じ条件を伝えて2〜3社から見積もりを取ると、どの作業で差がついているのかを比べやすくなります。
遺品整理を沖縄で頼める業者9選と各社の料金

沖縄県内で依頼できる9社のうち、最初の2社と最後のみんなの遺品整理は、県内で作業できる業者を紹介してくれるサービスです。残りの6社は、浦添市・宜野湾市・那覇市・沖縄市・糸満市に拠点を置き、自社のスタッフが現場で作業する業者です。
料金の書き方は会社によって異なり、税込か税別か、作業人数が含まれているかで同じ金額でも中身が変わります。料金表を公開していない会社もあるため、各社の表にある資格や対応内容もあわせて比べてください。最初に取り上げるぽいみつは、沖縄で何社に声をかければよいか分からない段階でも、無料で複数の業者の見積もりを集められます。
ぽいみつは沖縄県内の業者を無料で比べられる窓口

| 運営会社 | 株式会社ロイド(2007年10月設立・東京都渋谷区) |
|---|---|
| サービス形態 | 不用品回収・遺品整理業者の無料見積もりサービス |
| 対応エリア | 全国対応 |
| 特徴 | 24時間入力でき会員登録は不要、利用料無料 |
ぽいみつは、株式会社ロイドが運営する無料の見積もりサービスです。片付けたい場所や荷物の量をフォームに入力すると、地元で対応できる提携業者が無料で見積もりに来てくれます。公式サイトでは全国各地の業者と提携した全国対応のサービスとしており、入力は24時間いつでもでき、会員登録も必要ありません。
沖縄の遺品整理業者には料金表を出していない会社もあり、1社に問い合わせただけでは金額が高いのか安いのか判断しにくいという事情があります。ぽいみつで複数の見積もりを受け取れば、実家の荷物量でかかる金額の幅がつかめます。紹介される業者には不用品回収を中心にする会社も含まれるため、仕分けがほぼ終わっていて運び出しだけを頼みたい場合にも使えます。費用がかかるのは、紹介された業者と契約して作業を頼んだときだけです。
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ぽいみつの公式サイト遺品整理110番は24時間受付で地域の加盟店を手配する

| 運営元 | シェアリングテクノロジー株式会社(東証上場) |
|---|---|
| サービス形態 | 全国の提携店を手配する紹介・仲介サービス(自社施工ではない) |
| 対応エリア | 日本全国で受付(申し込みフォームで沖縄県を選べる) |
| 特徴 | 24時間365日の電話受付、最短で問い合わせ当日に見積もり、鍵を預けての作業も可 |
遺品整理110番は、東証上場企業のシェアリングテクノロジー株式会社が運営する遺品整理の相談窓口です。自社のスタッフが作業するのではなく、問い合わせの内容に合わせて地域の加盟店を手配する仕組みで、日本全国からの電話を24時間365日受け付けています。最短で問い合わせた当日に見積もりに来てもらうこともでき、申し込みフォームでは沖縄県を選んで相談できます。
基本の料金には、遺品の仕分け・分別と梱包・搬出・養生・簡易清掃が含まれ、見積もりの後に追加の要望を出さなければ、提示された金額より高くなることはないとしています。作業には立ち会いが基本ですが、遠方に住んでいるなどで難しい場合は鍵を預けて作業してもらえます。見積もりは原則無料ですが、対応エリアや加盟店によっては事前に確認のうえ費用がかかる場合があるため、沖縄での見積もり条件は問い合わせの際に確かめてください。不用品の処分は許可を持つ業者に委託する場合があるとしているので、実際に作業する加盟店の名前もあわせて聞いておくと安心です。
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遺品整理110番の公式サイトストーリーここからは料金表と遺品整理士の番号を公開

| 運営 | ストーリーここから(代表 東江哲汰・従業員5名) |
|---|---|
| 拠点 | 宜野湾市伊佐(那覇市・浦添市・沖縄市・うるま市など県内に対応) |
| 料金目安(税込) | 1K・1R 30,000〜60,000円/1DK・1LDK 50,000〜100,000円/2DK・2LDK 80,000〜150,000円/3DK・3LDK 120,000〜200,000円/4LDK以上 180,000円〜 |
| 資格・保険 | 遺品整理士(第IS61391)、古物商許可(沖縄県公安委員会 971042300755)、損害賠償責任保険に加入 |
ストーリーここからは、宜野湾市伊佐に拠点を置く地元の遺品整理業者です。間取りごとに作業人数・料金・作業時間の目安を表にして公開しており、1K・1Rなら1〜2名で3万〜6万円(税込)、作業時間は半日〜1日が目安です。遺品整理士の認定番号、古物商の許可番号、損害賠償責任保険への加入も会社概要に載せているため、依頼前に確かめられる情報がそろっています。
オプションの料金も公開されており、合同供養は1万円から、孤独死などの特殊清掃は3万円から、通帳・印鑑・写真などの貴重品探しは無料から相談できます。親族の立ち会いが難しい場合は、鍵を預けて作業してもらい、写真で報告を受けることもできます。みんなの遺品整理の沖縄県のページにも掲載されています。
トリアエズは仏壇や位牌の供養と写真報告に対応

| 運営元 | トリアエズ株式会社(代表 嘉手川秀徳) |
|---|---|
| 拠点 | 浦添市伊祖(沖縄本島全域に対応) |
| 料金目安(税込) | 1LDK 60,000円〜/2LDK 95,000円〜/3LDK 140,000円〜/戸建て 198,000円〜 |
| 対応内容 | 遺品整理、生前整理、出張買取、供養・お焚き上げの手配、ゴミ屋敷片付け、特殊清掃、ハウスクリーニング |
トリアエズは、浦添市伊祖に本社を置き、沖縄本島全域で遺品整理と買取を行っている会社です。料金は1LDKの6万円(税込)から戸建ての19万8,000円(税込)までプランごとに公開しており、訪問見積もりで示した金額からの追加請求はしないと明記しています。地域によっては最短30分で現地に駆けつけ、営業時間は9時から21時までです。
仏壇・位牌・人形など処分に迷う品は、希望すれば提携寺院での供養やお焚き上げを手配してもらえ、宗教・宗派は問いません。県外に住んでいて限られた日数で整理を進めたい家族向けに、帰省の日程に合わせた作業や、立ち会いなしの作業と写真報告にも対応しています。遺品の中に売れる品があれば出張買取で査定してもらえるため、処分費を抑えたい場合の候補にもなります。
office双葉は浦添から特殊清掃と遺品整理に対応

| 運営元 | 株式会社office双葉(代表 比嘉計) |
|---|---|
| 拠点 | 浦添市伊祖 |
| 料金目安 | 料金表の公開なし(見積もり・現場調査は無料) |
| 資格・保険 | 遺品整理士認定協会の認定事業所、事件現場特殊清掃センターの認定事業所、古物商許可(第971132100031号)、東京海上日動火災保険(賠償責任補償) |
office双葉は、浦添市伊祖に本社を置く特殊清掃・遺品整理の会社です。一般社団法人遺品整理士認定協会と一般社団法人事件現場特殊清掃センターの両方から認定を受けた事業所で、遺品整理士・事件現場特殊清掃士のほか、厚生労働省認定の葬祭ディレクターの資格を持つスタッフもいます。孤独死や事故のあった部屋の清掃から原状回復までを、遺品整理と同じ会社に任せられます。
料金表は公開していませんが、見積もり・打ち合わせ・現場調査は無料で、住まいのある地域まで出張して相談にも応じています。電話・メール・LINEでの問い合わせは24時間受け付けており、忙しい家族のために立ち会い不要での作業もできます。会社概要には、加入している保険として東京海上日動火災保険(賠償責任補償)が記載されています。
敬想は那覇市泊に拠点を置き資格番号を公開する

| 運営元 | 株式会社敬想(代表取締役 宮城勇) |
|---|---|
| 拠点 | 那覇市泊(沖縄本島全域に対応) |
| 料金目安 | 1K 38,000円〜(2名)/1DK 60,000円〜(2名)/1LDK 100,000円〜(3名)/2DK 120,000円〜(4名)/2LDK 150,000円〜(4名)/3DK 180,000円〜(6名)/3LDK 200,000円〜(6名)、いずれも税別 |
| 資格・許可 | 遺品整理士認定協会の認定(第ISO7380号)、事件現場特殊清掃センターの認定(第CSC01658号)、古物商許可(第971011600106号)、産業廃棄物収集運搬業許可(第04704217370号) |
敬想は、那覇市泊に拠点を置き、特殊清掃・消臭・遺品整理・ゴミ屋敷の片付けを専門にしている会社です。遺品整理士認定協会と事件現場特殊清掃センターの認定証書の番号、古物商と産業廃棄物収集運搬業の許可番号をトップページに並べており、どの団体から何の認定を受けているかを依頼前に確かめられます。対応エリアは沖縄本島全域です。
料金ページには間取りごとの作業員の人数と料金の目安が載っており、1Kは2名で3万8,000円から、3LDKは6名で20万円からです。表示はすべて税別のため別に消費税がかかり、階数や車両までの距離、家財の量によって金額は変わります。営業は10時から18時で、年末年始と旧盆を除いて無休です。クレジットカードは使えないため、支払い方法は見積もりの段階で確かめておきましょう。那覇市内の実家や賃貸住宅を片付けたい場合に、拠点が近い候補になります。
沖縄特殊清掃遺品整理社は沖縄市で特殊清掃から対応

| 運営元 | 株式会社 沖縄特殊清掃遺品整理社(代表 國吉吉仁) |
|---|---|
| 拠点 | 沖縄市登川 |
| 料金目安 | 消臭・消毒・遺品整理 36,000円〜(部屋の大きさ・状況で変動、処分費は別) |
| 資格・認定 | 事件現場特殊清掃センターの認定、事件現場特殊清掃士(沖縄市で第1号の認定者) |
沖縄特殊清掃遺品整理社は、沖縄市登川に本社を置き、特殊清掃・遺品整理・リフォームを手がける会社です。代表は沖縄市で第1号の事件現場特殊清掃士の認定を受けており、孤独死などでにおいが残った部屋の消臭・消毒から、遺品の整理、原状回復のリフォームまでを一つの会社で進められます。孤独死の現場の清掃が、QABニュースやNHKなどのテレビで紹介されたこともあります。
遺品整理では、現金・通帳・判子・保険証券・写真など残すべき品を探し出して家族に渡し、遠方に住む家族には郵送しています。故人の写真や手紙、位牌や仏壇も供養しており、部屋そのものも宗派を問わずお祓いしてもらえます。料金は「消臭・消毒・遺品整理」が3万6,000円からと案内されていますが、処分費は含まれず、廃棄物の処理費は立ち会いのもとで決める形です。間取りごとの料金表はないため、見積もりの際に処分費や供養、リフォームを含めた総額を確認してください。
キーパーズ沖縄支店は糸満市から離島の作業も相談可

| 運営 | 遺品整理のキーパーズ(2002年設立) |
|---|---|
| 拠点 | 糸満市糸満(沖縄全域に対応) |
| 料金目安 | 沖縄支店のページに料金表の記載なし |
| 特徴 | 離島での作業も相談可、無料の合同供養サービス、全国で約40,000件以上の実績 |
キーパーズは、2002年に遺品整理の専門会社として設立し、全国の直営支店で遺品整理を行っている会社です。沖縄支店は糸満市糸満にあり、沖縄全域を対応エリアにしています。公式サイトでは、全国でこれまでに約4万件以上の遺品整理を手伝ってきたと紹介しており、全国の葬儀社・互助会・JA・生協・警察互助会に利用・指定されているサービスだとしています。
今回調べた沖縄の業者の中で、離島での作業も相談に応じると明記していたのはキーパーズ沖縄支店だけでした。宮古島や石垣島、本島周辺の島に実家がある場合は、まず問い合わせて作業できるかどうかと、船での移動にかかる費用を確かめるとよいでしょう。遺品の合同供養は無料のサービスとして案内されています。沖縄支店のページには料金表がないため、金額は見積もりで確認します。
みんなの遺品整理は沖縄の掲載4社をまとめて比べる

| 運営元 | 株式会社LIFULL senior |
|---|---|
| サービス形態 | 遺品整理業者の検索・一括見積もりサイト |
| 沖縄県の掲載数 | 4社(2026年11月4日時点、うち2社は刀剣の買取会社) |
| 特徴 | 遺品整理士の資格を持つ事業者だけを掲載、相談員が業者選びを手伝う |
みんなの遺品整理は、株式会社LIFULL seniorが運営する遺品整理業者の検索サイトです。遺品整理士の資格を扱う団体や事件現場特殊清掃センターと提携しており、遺品整理士の資格を持つ事業者だけを掲載しています。沖縄県のページには2026年11月4日時点で4社が載っており、口コミや評価、間取りごとの料金で並べ替えて比べられます。ただし、4社のうち遺品整理の作業を行うのはストーリーここからと敬想の2社で、残りの全国刀剣買取センターと刀酔庵 至誠堂は日本刀などの買取を扱う会社です。
沖縄で比べられる作業業者の数は千葉県などと比べると少ないため、みんなの遺品整理だけで業者を決めるより、ほかのサービスや地元業者の見積もりと並べて使うほうが向いています。遺品の中に日本刀がある場合は、掲載されている買取会社に相談できます。業者選びに迷ったときは、専門の相談員に希望を伝えて業者を提案してもらうこともできます。ほかの業者の見積もりと比べる材料として、掲載業者の料金や口コミを見ておくと役立ちます。
沖縄の遺品整理の費用相場は公開料金表で比べる

沖縄の遺品整理の費用を知る手がかりになるのが、業者が公開している料金表と、くらしのマーケットが示している沖縄の相場です。下の表は、間取りごとの料金を公開しているストーリーここから・トリアエズ・敬想と、くらしのマーケットの沖縄県のページの相場を並べたものです。
| 間取り | ストーリーここから(税込) | トリアエズ(税込) | 敬想(税別) | くらしのマーケットの沖縄の相場(税表記なし) |
|---|---|---|---|---|
| 1R・1K | 30,000〜60,000円 | 公開なし | 1K 38,000円〜 | 50,000〜80,000円 |
| 1DK・1LDK | 50,000〜100,000円 | 1LDK 60,000円〜 | 1DK 60,000円〜/1LDK 100,000円〜 | 1DK 90,000〜120,000円/1LDK 130,000〜160,000円 |
| 2DK・2LDK | 80,000〜150,000円 | 2LDK 95,000円〜 | 2DK 120,000円〜/2LDK 150,000円〜 | 2DK 130,000〜160,000円/2LDK 170,000〜200,000円 |
| 3DK・3LDK | 120,000〜200,000円 | 3LDK 140,000円〜 | 3DK 180,000円〜/3LDK 200,000円〜 | 3DK 170,000〜200,000円/3LDK 210,000〜240,000円 |
同じ間取りでも金額に幅があるのは、荷物の量や作業人数、階段での運び出し、トラックを停める位置で作業時間が変わるためです。3社の料金は「〜から」の最低額や目安の幅で、くらしのマーケットの相場はそれより高めに出ています。敬想は税別表示のため、税込の2社と比べるときは消費税の分を足して考えてください。
料金を押し上げやすいのは、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなど家電リサイクル法の対象品、ピアノや金庫など運び出しに人手がかかる品、供養や特殊清掃などのオプションです。全国の遺品整理の費用相場と比べても、沖縄の見積もりが高いか安いかを判断する材料になります。見積書を受け取ったら、基本料金とオプションが分けて書かれているかを確かめると、どこを削れば費用を抑えられるかが見えてきます。
沖縄で遺品整理業者を選ぶ基準と地域ごとの候補

業者を選ぶときにまず確かめたいのは、家庭ごみを運べる許可の扱い、遺品整理士などの資格、作業中の事故に備えた保険の3つです。今回取り上げた沖縄の地元業者の公式サイトには、一般廃棄物収集運搬業の許可番号を載せている会社は見当たりませんでした。そのため、ごみの処分をどの許可業者に任せるのかを、見積もりの段階で口頭や書面で確かめる必要があります。
実家のある地域によって、近くに拠点を置く業者も変わります。那覇・南部、浦添から沖縄市までの中部、北部や離島に分けて、候補になる業者をまとめました。拠点が近いと見積もりの訪問や作業日の調整がしやすく、出張費がかかる場合も抑えやすくなります。
家庭ごみの回収に必要な一般廃棄物の許可を確かめる
家庭から出たごみを回収できるのは、市町村から一般廃棄物処理業の許可を受けた業者か、市町村の委託を受けた業者だけです。環境省のQ&Aでは、産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では家庭の廃棄物は回収できないと説明しています。遺品整理で出るごみは家庭ごみにあたるため、業者のサイトに産業廃棄物の許可や古物商の番号が載っていても、それだけでごみを運べるとは限りません。
許可を持たない業者に頼むと、回収したごみが不法投棄され、依頼した家族が問題に巻き込まれるおそれがあります。見積もりの際には「ごみの処分はどの許可業者が行うのか」「市町村の許可を持つ会社に引き渡すのか」を尋ね、見積書にも処分方法を書いてもらいましょう。リユースできる品の買取は古物商の許可で行えるため、ごみの処分とは分けて確認すると分かりやすくなります。今回の業者では、キーパーズ沖縄支店が、不要な遺品は一般廃棄物の業者に引き渡し、その手配も自社で行うと作業の流れの中で説明しています。
遺品整理士の認定番号と賠償保険の有無を見る
遺品整理士は、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する民間資格です。国家資格ではありませんが、遺品の扱い方や関係する法律の知識を学んだスタッフがいる目安になります。今回の業者では、ストーリーここからと敬想が認定番号を公開し、office双葉は協会の認定事業所であることを示しています。
もう一つ確かめたいのが、作業中に壁や床を傷つけたり、家財を壊したりしたときの賠償保険です。ストーリーここからは損害賠償責任保険への加入、office双葉は東京海上日動火災保険の賠償責任補償を公式サイトに載せています。賃貸住宅の退去前に作業する場合は、建物を傷つけたときの補償の範囲まで尋ねておくと、管理会社との話し合いになったときにも慌てずに済みます。
那覇・南部なら敬想とキーパーズ沖縄支店が近い
那覇市や豊見城市・糸満市・南城市など本島南部に実家がある場合は、那覇市泊に拠点を置く敬想と、糸満市に支店を置くキーパーズ沖縄支店が近くの候補です。敬想は認定や許可の番号をトップページで確認でき、特殊清掃も同じ会社に頼めます。キーパーズは全国で遺品整理を続けてきた会社で、合同供養を無料で受けられます。宜野湾市のストーリーここからも、対応エリアに豊見城市や糸満市を挙げています。
トラックを停める位置から部屋までの距離や階段での運び出しは料金に影響するため、見積もりの際に駐車できる場所を一緒に確かめてもらうと、作業当日の追加料金を防ぎやすくなります。南部でも浦添市寄りの地域であれば、次に紹介する中部の業者も候補に入ります。
浦添・宜野湾・沖縄市など中部は地元業者が多い
今回紹介した地元業者のうち4社は中部に拠点があります。浦添市伊祖にはトリアエズとoffice双葉、宜野湾市伊佐にはストーリーここから、沖縄市登川には沖縄特殊清掃遺品整理社が本社を置いています。北谷町・嘉手納町・読谷村・うるま市など中部の市町村であれば、これらの業者に見積もりを頼みやすい距離です。
選び分けの目安は、料金表で予算を立てたいならストーリーここからかトリアエズ、孤独死などで特殊清掃が必要ならoffice双葉か沖縄特殊清掃遺品整理社です。仏壇や位牌の供養まで一緒に頼みたい場合は、提携寺院での供養を手配するトリアエズや、位牌・仏壇の供養を行う沖縄特殊清掃遺品整理社が候補になります。
北部や宮古・八重山は離島対応を先に問い合わせる
名護市や本部町、国頭村など本島北部は、中南部に拠点を置く業者から距離があるため、出張費や作業日の調整について最初に尋ねておくと話が進めやすくなります。トリアエズや敬想は沖縄本島全域を対応エリアにしており、北部でも見積もりを依頼できます。
宮古島や石垣島などの離島は、本島の業者の対応エリアに入っているかを最初に確かめる必要があります。トリアエズや敬想が対応エリアとしているのは沖縄本島全域です。今回の業者で離島での作業に応じると明記していたのはキーパーズ沖縄支店で、ぽいみつや遺品整理110番のような紹介サービスに地元で対応できる業者がいないか尋ねる方法もあります。島の業者に直接頼む場合も、家庭ごみをどこへ運ぶのかを島の役所の案内で確かめておきましょう。
トートーメーと仏壇は片付けの前に継ぐ人を決める

沖縄の実家を片付けるときに迷いやすいのが、トートーメー(位牌)と仏壇の扱いです。県内ではトートーメーを長男が継ぐという考え方が今も残っていると、地元紙の琉球新報に掲載された弁護士の解説でも紹介されています。誰が継ぐか決まらないまま業者に作業を頼むと、仏壇を移す先が決まらず、片付けが止まってしまいます。
トートーメーや仏壇は、預貯金や不動産とは別のルールで引き継ぐ人が決まります。この決まりを知っておくと、親族で話し合うときの順番が見えてきます。継ぐ人がいない場合や、仏壇を手放すと決めた場合の頼み先もあわせて紹介します。
位牌や仏壇は相続財産と別に祭祀承継者が引き継ぐ
民法第897条は、系譜・祭具・墳墓の所有権は、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき人が引き継ぐと定めています。亡くなった人が祭祀を主宰する人を指定していれば、その人が引き継ぎます。トートーメーや仏壇、お墓はこの祭祀財産にあたり、預貯金や不動産のように相続人の間で分ける財産とは扱いが分かれます。
琉球新報の「暮らしに役立つ弁護士トーク」(2017年10月17日)では、継ぐ人は、亡くなった人の指定、地域の慣習、家庭裁判所の調停・審判の順で決まると説明されています。指定がなければ相続人の話し合いで決めることもできます。また、トートーメーを継いだ人がほかの財産をすべて受け取れるわけではなく、多く分けたい場合は遺言書を作る方法があるとしています。仏壇を動かす前に、まず継ぐ人を親族で確かめておきましょう。
引き取り手のない仏壇は供養に対応する業者へ
継ぐ人の家に仏壇を置く場所がない場合や、継ぐ人がいない場合は、仏壇や位牌を供養してから手放す方法があります。今回の業者では、トリアエズが提携寺院での供養やお焚き上げを手配し、沖縄特殊清掃遺品整理社は位牌や仏壇を供養しています。ストーリーここからは合同供養を1万円からで受け付けています。キーパーズは、預かった遺品を支店の祭壇に安置し、後日僧侶を招いて無料で合同供養を行い、希望すれば供養証明書も送っています。なお、キーパーズは法律で禁止されているためお焚き上げは行っていないと明記しているので、お焚き上げを望む場合は依頼先を分けて考えましょう。
供養の方法は、僧侶に自宅で読経してもらう形と、寺院で他の家の品とまとめて供養する合同供養の形があり、かかる費用も変わります。家族の宗派や、親族の間で受け継いできた手順を大切にしたい場合は、作業の前に希望を伝えて、どこまで業者に任せられるかを確かめてください。仏壇の中にある古い位牌や写真、手紙は、処分する前に家族で一度目を通しておくと後悔が残りにくくなります。
県外に住む家族が沖縄の実家を片付ける手順

進学や就職で県外に出た子どもが、沖縄に残った親の家を片付けることもあります。飛行機での帰省には費用も日数もかかるため、何度も往復せずに済む進め方を考えておくことが、時間と交通費の両方を抑える近道になります。
沖縄の業者の中には、立ち会いなしの作業や写真での報告に対応している会社があります。帰省のときに家族でしかできない作業を済ませ、残りを業者に任せる流れを組むと、片付けの負担を減らせます。ここでは、立ち会わずに頼む方法と、帰省の1回で済ませておきたい作業を紹介します。
鍵預かりや写真報告で立ち会わずに作業を頼む
立ち会いなしの作業に対応しているのは、今回の業者ではストーリーここから(鍵預かり・写真報告)、トリアエズ(立ち会いなしの作業・写真報告)、office双葉(立ち会い不要)です。鍵を業者に預けるか、近くに住む親族に開けてもらい、作業の前後の写真や、見つかった貴重品の報告を受け取る形で進みます。
立ち会わない場合は、残してほしい品を事前に業者と共有しておくことが大切です。部屋ごとの写真に「残す」「処分」の印を付けて送る、残す品の一覧を書面で渡すなど、後から確かめられる形にしておくと、行き違いを防げます。見つかった現金や通帳、手紙などをどう受け取るか(郵送か、次の帰省時か)も、契約前に決めておきましょう。沖縄特殊清掃遺品整理社のように、残すべき品を遠方の家族へ郵送している業者もあります。
帰省1回で見積もりと貴重品探しを済ませる
帰省できる日が決まったら、その日程に合わせて2〜3社の訪問見積もりを入れておくと、1回の帰省で業者を比べられます。トリアエズのように帰省の日程に合わせた作業を案内している業者もあり、見積もりから作業までを同じ帰省の間に終えられる場合もあります。
業者が来る前に家族で済ませておきたいのは、次のような作業です。
- 通帳・印鑑・権利証・保険証券・年金の書類など、手続きに使う書類を探す
- トートーメーや仏壇を誰が引き継ぐかを親族と確かめる
- 形見分けする品や写真を選び、持ち帰るか送るかを決める
- 電気・水道・ガスを作業日まで止めないよう手続きの時期を決める
書類や形見を探す作業は、業者に頼むこともできますが、家族にしか分からない品も多くあります。帰省の時間を家族でしかできない作業に使い、運び出しや清掃を業者に任せると、往復の回数を減らせます。電気や水道は作業中に使うことが多いため、解約は作業が終わってからにしましょう。
沖縄の市ごとに違う遺品のごみの持ち込みルール

遺品整理の費用は、業者が運び出して処分するごみの量が多いほど高くなります。家族で運べるごみを市の施設に持ち込めば業者に頼む量を減らせますが、沖縄では持ち込みのルールが市ごとに大きく違います。那覇市は事前予約制、沖縄市と宜野湾市は市役所の窓口で許可証を受け取る方式、浦添市は市民の持ち込みを受け付けていません。
ここでは、2026年11月4日時点の各市の公式サイトの案内をまとめました。持ち込みの条件や受付時間は変わることがあるため、出かける前に市のページで最新の情報を確かめてください。ここに挙げていない町村に実家がある場合も、役場のごみの担当課に問い合わせると、持ち込み先と手続きを教えてもらえます。
那覇市は事前予約制で搬入は予約した人に限られる
那覇市では、那覇・南風原クリーンセンターへの持ち込みは原則として事前予約制です。引っ越しなどで出た多量のごみと粗大ごみは、那覇・南風原クリーンセンター(050-3529-5300、平日9〜12時・13〜16時)に電話で申し込みます。電話した当日の持ち込みはできず、翌日から翌月末までの中で持ち込める日を案内されます。
搬入できるのは月曜日から土曜日の9時〜11時45分・13時〜16時45分で、予約した人に限られます。処理手数料や、ソファーやマットレスなどの扱いは変わることがあるため、予約の電話をするときに那覇・南風原クリーンセンターへ確認してください。
沖縄市と宜野湾市は窓口で搬入許可証を受け取る
沖縄市の自己搬入は、一度に100kg以上、または指定ごみ袋(大)10袋以上が目安の多量のごみが対象です。分別したごみを車に積んで市役所の環境課の窓口へ行き、分別を確認してもらったうえで搬入許可証を受け取り、その日のうちに沖縄市池原の倉浜衛生施設組合へ運びます。自己搬入は原則としてごみを出した本人が行い、受け付けは市役所が開いている平日だけです。
宜野湾市の自己搬入も同じ倉浜衛生施設組合へ運ぶ方式で、市役所の環境対策課で搬入許可証を受け取ります。業者による搬入は認められておらず、本人確認の書類を求められることがあります。どちらの市も施設の受け入れは8時30分〜11時30分・13時〜16時30分で、沖縄市は午前10時半まで・午後3時まで、宜野湾市は当日の午後3時30分までに窓口へ行く必要があります。
浦添市は市民のごみ持ち込みを受け付けていない
浦添市の粗大ごみの案内(2026年6月29日更新)には、現在、市民がクリーンセンターへごみを持ち込むことはできないと書かれています。浦添市に実家がある場合、家族が処分できるのは通常のごみ収集と、予約制の粗大ごみ収集が中心になります。
粗大ごみの収集はオンラインや浦添市公式LINE、電話で予約できます。オンライン予約は24時間受け付けているため、県外に住む家族でも離れた場所から申し込めますが、申し込んでから回収されるまでには日数がかかります。遺品整理で一度に大量のごみが出る場合は、家族で出せる分を早めに粗大ごみの予約に回し、残りを業者に任せる分担にすると無理がありません。どの程度を市の収集に出せるかは、浦添市環境保全課(098-876-1247)に相談できます。
片付け後の実家に使える那覇市と沖縄市の解体補助

遺品整理を終えた実家を解体する場合、那覇市と沖縄市には古い空き家の除却(解体)費用の一部を補助する制度があります。どちらも、空き家の所有者や相続人が、工事の前に市へ相談し、事前調査などの手続きを経て申請する仕組みです。
| 制度 | 補助額 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 那覇市 不良住宅等除却費補助金 | 除却費の4/5(上限40万円) | 特定空家等、または昭和56年5月31日以前に建てられた不良住宅など |
| 那覇市 空家等除却費補助金 | 除却費の2/5(上限20万円) | 昭和56年5月31日以前に建てられた空家等 |
| 沖縄市 空家等除却費補助金 | 除却費の4/5(上限70万円) | 特定空家等、または不良住宅に該当する空家等 |
那覇市の除却費補助は、空き家になって1年以上たち、幅4m未満の道路(二項道路)に接するか、道路に接していない敷地の住宅が対象です(不良住宅等除却費補助金のうち、市が特定空家等に認定したものは敷地の条件なし)。令和8年度の募集期間は2026年5月7日から11月13日までで、まず那覇市まちなみ整備課での事前相談が必要です。
沖縄市の空家等除却費補助金は、令和8年度は事前調査を抽選で受け付けました。沖縄市の案内では、仏壇(位牌)を祀るなどして使っている家は「空家等」に当たらないとしています。トートーメーを実家に置いたままにしている場合は対象外になることがあるため、仏壇の移し先を決めてから相談しましょう。どちらの市も補助は年度ごとの募集で、国の定める1平方メートルあたりの上限もあります。
遺品整理のトラブルは見積書の書面化で防ぐ

国民生活センターは、2018年7月に公表した資料で、遺品整理サービスの契約トラブルについて2017年度に105件の相談が寄せられたとしています。紹介されている事例は次の4つです。
- 見積もりの際に急かされて契約したが、作業が始まらない
- 解約を申し出たら高額なキャンセル料を請求された
- 作業時に予定外の料金を請求され、見積額の2倍になった
- 処分しないよう頼んだ物を勝手に処分された
どの事例も、見積もりの中身やキャンセルの条件、残す品の指示が書面で残っていれば防ぎやすいものです。国民生活センターは、複数社から見積もりを取ること、作業内容と費用を明確にしてもらうこと、残す遺品と処分する遺品をはっきり分けておくことをすすめています。見積書には、追加料金がかかる条件とキャンセル料も書いてもらいましょう。
沖縄県の消費生活センターも、一般廃棄物処理業の許可を受けずに回収を行う業者とのトラブルが目立つとして注意を呼びかけています。困ったときは、沖縄県消費生活センター相談室(098-863-9214、宮古分室 0980-72-0199、八重山分室 0980-82-1289、平日9〜12時・13〜16時)に相談できます。
遺品整理を沖縄で依頼するときのよくある質問
沖縄で遺品整理を始める前に確かめておきたい点を、質問と回答の形でまとめました。
遺品整理はいつ頃から始めるのが一般的ですか?
遺品整理を始める時期に決まりはありませんが、葬儀や役所の手続きが一段落し、親族が集まる四十九日の法要の前後を目安にする家族もいます。親族がそろう機会に形見分けの希望を聞いておくと、その後の作業が進めやすくなります。
ただし、賃貸住宅の場合は退去日までに部屋を空ける必要があり、家賃がかかり続けるため、早めに業者の見積もりを取ることになります。相続放棄を考えている場合や、相続税の申告が必要な場合は期限があるため、遺品を処分する前に手続きの見通しを立てておきましょう。
遺品整理で捨ててはいけないものは何ですか?
通帳や権利証などの手続き書類に加えて見落としやすいのが、遺言書です。自宅で見つかった自筆の遺言書は封を開けずに保管し、家庭裁判所で検認を受けてから開封します(公正証書遺言と、法務局に預けられていた自筆の遺言書は検認が不要です)。
スマートフォンやパソコンには、ネット銀行や有料サービスの契約が残っていることがあるため、中身を確かめるまで処分しないでおきましょう。レンタル品やリース品は返却が必要です。写真や手紙など、一度処分すると取り戻せない品も、家族で確かめてから仕分けると後悔が残りません。
沖縄で不用品を無料で回収してくれるところはありますか?
まだ使える家具や家電は、ごみとして出す前にリユースに回すと、処分費をかけずに手放せることがあります。那覇市は、ごみの持ち込みの案内の中で、複数のリユースショップの買取価格を比べて売れる「おいくら」を紹介しています。今回の業者でも、トリアエズやoffice双葉は家具や家電の買取に応じています。
一方で、「無料回収」をうたってトラックで巡回したり、チラシを配ったりする業者には注意が必要です。沖縄市は、無許可の不用品回収のチラシが投函されているとして、不法投棄や、無料と言われたのに後から料金を請求される例を挙げて注意を呼びかけています。家庭ごみの処分は、市町村の収集か、許可を持つ業者に頼みましょう。
相続放棄を考えている場合も遺品整理をしてよいですか?
民法第921条では、相続人が相続財産の全部または一部を処分したときは、相続を認めた(単純承認した)ものとみなすと定めています。価値のある遺品を売ったり処分したりすると、相続放棄ができなくなるおそれがあるため、放棄を考えている場合は遺品に手をつける前に家庭裁判所や弁護士・司法書士に相談してください。
相続放棄は、原則として相続の開始を知ったときから3か月以内に家庭裁判所へ申し立てる必要があります。賃貸住宅の明け渡しを急がれている場合なども、どこまでの片付けなら問題がないかは状況によって変わるため、自己判断で進めず、専門家に確かめてから業者に依頼しましょう。

